関西にある小学受験塾が発行している問題集。中学受験を目指すご家庭が自宅学習を行う際の問題集の導入として有名な一冊。
【構成】基本的に2色刷りだが、1年生の本だけ初めの数ページはカラーで作成されている。単元毎に標準は1P×2、ハイレべ1P半、最レべ半ページ。標準は小学校レベル、それ以降は小学校では出ないであろう問題も出題されている。
【特徴】ハイレべ全体として、問題文をしっかり読みそこから条件と回答手順を順序だてて構築する力を養うことを目的としているという印象をうける。そのため、くどい位文章問題が並ぶ。最レべの問題も、文章題の長さが長くなる傾向があり、半ページ分なので、最大で2問程度しかない。ただ、一部は大人が読んでも、文章がくどすぎてわかりにくい問題もあるので、その辺を必要な問題とするか否かは、取り組み側の判断で良い。(個人的にはこんな問題もあるよということで、取り組んでおいても損はないと思うが、何度もやらなくてもいいかとは思う)
【注意点】最後の4単元分は、完全に中学受験を目的にしている子供向けで、特殊算2種類・文章題特訓2単元分が入っている。中学受験ではなく、思考力を養うために使う場合、特殊算はやらなくてよい。なお、和差算をやるのであれば、個人的には最レべの方を先にやった方が取り組みやすいのでそちらの使用をお勧めする。文章題特訓は本当に文章題の特訓だが、それまでの単元で理解できているとそこまで難しい難易度ではない模様。
「とけい」の単元は現在の小1と小2の範囲が一部入っている。しかも「とけい」が読めるだけでは解けない問題が多いので、「とけい」の単元の難易度は高い。そのため、他のドリルでしっかり基礎を定着した後取り組む事をお勧めする。
文章を読んで回答を出すための筋道を考えさせるというのが主軸にある問題集なので、計算力が必須。計算の仕方を理解しているレベルだと、読解に臨む前に計算の部分で時間がかかってしまい、読解まで意識が回らなくなるので効果が小さくなるかと思う。
【子供の取り組みを見て】わが子は、計算力がついてきたあたりから、格段に回答時間が短くなり、自力で考えられるようになった。文章題も同じようなパターンが繰り返し出てくるので、後半になればなるほど規定時間で解ききれるようになったので、そこまで持っていけるかどうかがカギである。初めの30単元分位は親子とも忍耐が必要だと思い取り組む必要がある。