最大手のベネッセコーポレーションが提供している通信教材のタブレット版です。
【内容】学校の教科書の内容準拠。多少内容を先取りします。見た感じですが1年分を9か月で進み、残り3か月を復習に充てるような感じです。発展問題が追加で用意されているので、より応用的な問題にも取り組めます。ただし、発展問題も中学受験準備レベルではないです。あくまで小学校準拠という印象です。
【メリット】タブレットの場合、各種アプリが全て無料で使える上、タブレット内だけで完結するので、それ以外の媒体を用意しなくてよいという意味では、非常にコンパクトにまとまっていて良いです。紙媒体だと、親のチェックが必要ですが、丸付けも全てタブレットがやってくれます。漢字も書き順、とめ・はね・はらいの全てを自動判定して判断してくれるので、親としては見る必要がないため楽です。
【デメリット】
①タブレットのメイン画面がわかりにくいです。子供が楽しくタブレットを開いてくれるように。という方向性からだと思うのですが、メイン画面が非常に煩雑です。説明もないので、トライ・アンド・エラーで適当にタッチして確認する必要があります。開始当初は、やりたいアプリの場所がわからず、子供からこれはどこ?と聞かれ、一緒に探すという面倒な時間を何回も過ごしました。ただ、ここで手伝わないと、よくわからないとなって、開かなくなる可能性があるので、ある程度までは手伝う必要があるのかなぁ。と思いますね。
②説明が飛ばせない。わが子は算数に関しては、5月時点で一通り予習が済んでいました。なので、基礎的な説明は必要なかったのですが、これが飛ばせない!コラショによるのんびり口調の語り掛けをずるずる聞き続ける必要がありました。一時期それが嫌になったようで、タブレットをやらなくなったり…。親のロック解除などにより、説明を飛ばせるとか、2倍速にできるとかしてほしいです。
③本当に学校内容準拠なので、所謂思考力などを養う問題は、追加オプションが必要。ただし、追加オプションは親が一緒に見ていかないといけない形式だったりします。対話形式にならないと厳しそうな印象を受けたので、我が家はやめました。
④国語の文章問題にはあまり向かない(おそらくタブレットだからかも)。画面が小さく、更に文章が表示されるエリアが小さいので、5行程度を超える文章が出ると、スクロールして読まなくてはいけなくなります。これ、隣で見ていたのですが、かなりストレスですよね。見にくいです。うちの子は、知っている文章だと全く読んでいなかったですし、知らない文章でも読む気にならなかったようです(読もうよとは思いますが)。初めに文章だけを全部表示させて、問題を出したときに、スクロールするような画面に切り替えるとかにしないと、厳しいなと感じました。
【操作性・入力判断性など】よく、チャレンジタッチは操作性(反応性)が悪いなど聞きますが、我が家ではそのような印象がありませんでした。むしろよく作りこんでいるなと感心した位です。細かいことを言えば、算数は数字を書き込まず、選択問題のような形になっていて、回答に不便があるなとか(国語では文字認識しているのに何で算数は数字選択なのか謎です)、国語では文字を書くときに空欄を選択した後出てきた□に書くのですが、出てきた大きな□もターゲット枠とするために1回トンとタッチしてしまい、その行動がエラー認識となり反応が返ってきてしまうとか、色々あるにはありますが…(これ、算数と国語で異なる操作方法で答えさせている為に起きていると思うんですよね。)。各社、ICT教育の推進などもあり、年々改良されていると感じますので、操作性に関して劣っていると心配する必要はないと思います。
【要望】通信教材は低学年に関しては、1学年(国語・算数)のパッケージになって提供されています。うちの子だけではないと思うのですが、算数は2年生の内容を予習としてやりたいけど、国語は漢字がまだだから1年生の内容をやりたい。などという要望が多いのではないかと思います。これ、柔軟になんとかならないかなーとか思うのですよね。国語と算数の学年選択制を導入してくれませんか!ベネッセさん。
【総評】色々デメリット書きましたが、我が家ではそこそこ使っています。使い方にもよるのでしょうが、漢字の書き順などを自動的に指導してくれるのはかなりポイントが高いです。来年からはオプション教材でプログラム講座が追加され、かわいいロボット目当てに、我が家はしばらくオプション講座をとることになっています。そのレビューも書く予定ですので是非参考にしてもらえればと思います!